皆さんは鍼灸(はり・きゅう)治療といえば東洋医学という認識があるのではないでしょうか?
私は「はり師」と「きゅう師」の国家資格をもっていて、3年間東洋医学を専門機関で勉強しましたが、
現在ではトリガーポイントを中心に鍼灸治療をしています。
東洋医学のツボとトリガーポイントの違い
鍼(はり)や灸(きゅう)を使ってツボや筋肉を刺激し、人が本来持っている自然治癒力(身体を治すチカラ)を高め、症状を改善させていく東洋医学の代表的な手技です。今までの鍼灸治療は東洋医学を中心に発展してまいりました。
約2000年の歴史があり、経絡と気のバランスを整える治療法です。
それに対してトリガーポイントは西洋医学であり、現在ペインクリニックの医療機関でブロック注射などで取り入れられています。
ツボとトリガーポイントとは、7〜8割一致しています。
どちらも「押すと痛い」ということは共通していて、かつてツボと言われていたものが、トリガーポイントのもとになったと考えられています。
トリガーポイントとは
みなさんにはまだあまり聞きなれない言葉だとは思いますが、トリガーポイントとは筋肉や筋膜、腱などにできるコリのことで「過敏化した侵害受容器」と言われています。
正常な組織の損傷、もしくは侵害刺激(損傷する恐れのある刺激)に反応する受容器が、過敏になった状態のことです。
痛みの引き金(トリガー)となる部位(ポイント)そのもののことで、なかなか治らない身体のコリや痛みは主にトリガーポイントが原因です。指で押すとゴリゴリとした筋肉の塊を感じられるでしょう。
トリガーポイント自体が痛むこともありますが、別の場所で痛みを感じる関連痛も引き起こします。例えば頭痛の原因が首のトリガーポイントだったり足の痛みが腰のトリガーポイントだったりします。
鍼施術のメカニズム
コリのある場所に打った鍼を脳に異物と判断させて、自己免疫機能を活性化し血流を良くするというもの。その結果、患部へ血液が流れて、コリを改善するために必要な酸素や栄養素が行き渡るほか、老廃物が押し流されてだるさや不快感も軽減されるのです。
鍼は深部にあるトリガーポイントに直接働きかけることができるため、最小限の施術で改善が可能です。施術に使用する鍼は非常に細いため、血管や神経を傷つける心配はありません。
当院のはり・きゅう
当院で使用する鍼は、全て使い捨てなので、
衛生的で安心して治療を受けることができます。
使用している鍼は安全な国産を使用。
鍼の太さは、 髪の毛くらいの細さなので、注射針のような痛みは、ほとんどありません。
※鍼は、注射針の1/4以下の太さです。
熱かったり、やけどの跡が残るという心配をしている方が多いと思います。
当院の灸は筒状のお灸を主に使っており、ゆっくりと熱が上がっていき、熱さを感じたら直ぐに取り除くことができるので、やけどの心配もありません。
はり・きゅう治療の効果
- 痛みが緩和される。
鎮痛物質の分泌を促し、痛みが抑えられます。 - 血行が良くなる。
ツボ・筋肉を刺激すると、反射が起こり、血管が拡張し血の流れがよくなります。 - 凝り固まった筋肉が緩む。
自律神経バランスが正常になり、全身の緊張している筋肉が緩みます。 - 免疫力が上がる。
自律神経バランスが正常になり、全身の緊張している筋肉が緩みます。
※医師の同意書があれば、健康保険で鍼灸治療ができます。
はり・きゅう治療のよくある質問
- 鍼は痛くないですか?
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鍼の直径が髪の毛の太さくらいなので、ほとんど痛みはありません。
当院で使用している鍼の太さは 0.16~0.20mmで、病院での採血などで使用する注射針の太さは 0.8mmくらいなので、鍼治療の鍼は注射針の1/4以下です。 - お灸は、やけどの痕が残るんですか?
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当院で使用するお灸は、皮膚に直接もぐさを置くのではなく、筒状の台の上にもぐさが載った灸を使用しますので、ほとんどやけどの痕は残りません。
ゆっくりと温かくなるので、熱くてガマンするような灸ではありません。 - 肩こり・頭痛がヒドくて困ってます。鍼の治療は効果ありますか?
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当院での定期的な手技療法でも高い効果はありますが、時間が無くてなかなか通う事が出来ない方には、より効果のある鍼灸治療をおすすめしてます。
- 誰でも鍼灸治療を受けることができますか?
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鍼灸治療を受けると危険と考えられているものでは、急性伝染病、急性腹症、重篤な心疾患、血友病、悪性腫瘍(癌)、壊血病、紫斑病、免疫不全症 、肺炎など高熱を発する疾患、血圧が著しく高い時あるいは低い時、その他重篤な状態にある時などがあります。
- 健康保険で鍼灸治療は受けることができますか?
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医師の同意があれば、保険で受けることができます。
神経痛、リウマチ、腰痛症、五十肩、頚腕症候群、頚椎捻挫後遺症など、これらに似た疾患であれば保険が適応されます。
当院から同意書をお渡ししますので、日頃治療を受けておられる医院、または当院と提携しているクリニックに持っていき、お医者さんに必要事項を記入して戴いて、当院にお持ちください。 - どんな服装がいいですか?
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治療内容によって違いますが、痛みのある部分をまくれるような服装だと便利です。
ツラい部分の肌が出せるような衣服がベストです。
当院ではお着替えをご用意しております。お気軽に、お声がけください。