SCJM(Soft Core Joint Mobilization)療法とは
SCJM法(体幹関節微圧整復法)は、関節運動学に基づいた手技であり、関節の機能異常(ロッキング)を解消する事で、関連痛や放散痛による腰痛や手足の痛み・しびれなどを改善する施術法です。数十年かけてよりソフトにより効果的に改良された療法です。まさにそれが進化型AKAなのです。
施術内容
SCJM法は、指先の「わずかな力」でミリ単位の操作を行い、機能異常を起こす原因となる、関節に挟まれた痛覚受容器でもある関節包を外します。(関節機能異常を解消)
痛覚の刺激などで生じる反射がなくなることで、瞬時に経路上の筋肉の過緊張は消失し、関連痛による「痛み」「関節の可動域制限」「つっぱり感」などが軽減・緩和します。
SCJM法の特徴
関節運動学的アプローチ理論は、元国立大阪南病院理学診療科医長の博田節夫先生が考案されました。
SCJM法は、関節包内運動の異常を改善する過程で、現在では痛みやシビレに効果がある治療法とされる関節運動学的アプローチ-博田法(AKA-博田法)から派生した関節のロッキングを直接外す手技です。
AKA療法をより進化させた治療法なのです。
現在の整形外科学の神経圧迫説とは違い、SCJM法とは違い関節運動学に基づき、痛みを感じる部位から筋肉の過緊張のある経路を確認し、痛みの発生部位を特定します。
SCJM法は、各関節からの関連痛・放散痛の経路のほとんどを解明しており、頭から足先まで全身の様々な痛みの改善が期待できます。
【関連痛】原因とは異なる別の部位に起こる痛み 例)関連痛「膝が痛い」⇒原因部位「仙腸関節」
関節に優しく触れる程度の施術なので、体の負担も少なく、お子様・シニア・女性の方でも安心して受けて頂けます。
※バキボキする矯正や筋肉を押圧・揉むなどの施術ではありません
SCJM法が有効な症状
整形外科で受診するような、筋肉・関節・神経(圧迫)などの運動器系に由来する症状が施術対象となります。
※内臓疾患や急性の外傷による症状は対象外です
関節機能異常による腰痛や手足の痛み・しびれは他の治療法では改善されないことが多く、関節運動学に基づく治療法が必要になります。
なぜ、関節のズレから痛みが出るのか?
SCJMの考え方では、痛みの出る原理は以下のとおりです。
骨盤は中心の仙骨と両脇の腸骨によって構成されていて、背骨と大腿骨を繋ぐ核(コア)となる重要な部分です。
長時間同じ姿勢や仙腸尾打撲、お産などをきっかけに主に仙腸関節(仙骨と腰骨)で関節機能異常を起こす(関節のロックキング)。これ自体は痛みはなく違和感ぐらい。
関節のロックキングにより脊椎起立筋が異常収縮(スパズム)し引っ張られ炎症を引き起こす。
関節のロックキングを解除しないと大殿筋なども異常収縮し引っ張られ炎症を引き起こす。
大殿筋や梨状筋などの異常収縮により神経を圧迫し椎間板ヘルニアのような坐骨神経痛を起こす。
その他、膝痛や首痛などのもともと弱っている部分の痛みを増加させる(痛みのフィードバック)。
これが、関節のズレ(関節機能異常)から痛みやシビレの出る原理です。